ロシア元経済官僚、欧米の制裁「効いている」 景気停滞長期化も

Reuters

発行済 2022年09月21日 15:14

[モスクワ 20日 ロイター] - ロシアの財務次官や中央銀行副総裁を歴任したオレグ・ビューギン氏はロイターのインタビューで、ロシア経済はウクライナ侵攻を巡る欧米の制裁発動前は年間で5─6%成長する軌道にあったが、制裁によって何年も経済が停滞し、技術的進歩も阻まれる見通しになったと述べた。

同時に、ロシアは制裁による制約を克服する方法を見いだしたため、30─40%の効果しか出ておらず、大惨事には至っていないと指摘。ただ、急増するロシアの輸出収入が落ち込めば深刻な問題が生じると予想した。

「1─2月は極めて強い経済成長を見通すことができたが、実際はマイナスの影響があり、5%増ではなく4%減となった。つまり制裁が効いているということだ」と述べた。同氏は今年、モスクワ証券取引所の役職を退任した。