ノルウェー中銀、政策金利0.50%引き上げ 追加利上げ「緩やか」

Reuters

発行済 2022年09月22日 17:47

更新済 2022年09月22日 22:09

[オスロ 22日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は22日、政策金利を1.75%から2.25%に50ベーシスポイント(bp)引き上げた。利上げ幅は市場予想と一致した。中銀は11月に追加利上げを計画していると表明したが、引き上げ幅は「緩やか」になるとした。

中銀は先月、9月に利上げを実施する可能性が高いと指摘していたが、利上げ幅は明言していなかった。

中銀は声明で「政策金利は11月にさらに引き上げられる可能性が最も高い」とし、政策金利が冬には3%前後に引き上げられるとの見通しを示した。予測を取り巻く不透明感は「通常よりも高い」とも指摘した。

イーダ・ボルデン・バーチェ総裁はロイターに対し、「金利見通しは11月、12月、3月の会合での0.25%ポイントの利上げと整合している」と述べた。

政策金利は1年前はゼロだったが、一連の利上げが現在、国内経済に引き締め効果をもたらし始めていると分析。「これは今後の金利決定がより緩やかなアプローチになることを示唆している可能性がある」とした。

ノルウェー・クローネは0828GMT(日本時間午後5時28分時点で)1ユーロ=10.23クローネと、中銀の発表前の10.20クローネから下落した。

ノルデア・マーケッツは顧客向けリポートで「今後の利上げ幅が25bpになることが示されているとし、市場が事前に予想していたよりもハト派的との見方を示した。

ロイター調査ではエコノミスト30人中28人が50bpの利上げ、1人が25bpの利上げ、1人が75bpの利上げを予想していた。

ダンスケ銀行は、中銀はややハト派に転じつつあるとし、「一段の利上げがあるがピークに近づいている」と指摘。