東欧・中央アジア経済、23年は小幅プラス成長に=世銀

Reuters

発行済 2022年10月05日 08:36

更新済 2022年10月05日 08:46

[ワシントン 4日 ロイター] - 世界銀行は4日、東欧・中央アジア地域の経済は2022年に0.2%縮小し、23年には0.3%のプラス成長に回復するとの見通しを示した。ただ、ロシアから欧州連合(EU)へのエネルギー供給が途絶えれば、来年は景気後退(リセッション)入りする可能性があると指摘した。

22年の成長率予測は、6月時点の予想(マイナス2.9%)から上方修正した。

22年のウクライナの成長率予想も従来のマイナス45%からマイナス35%に上方修正した。ただ、ロシアの侵攻で生産能力が破壊され、約1400万人が避難したことに伴い労働力も縮小しているとし、「ウクライナは引き続き大規模な財政支援を必要としている」と指摘した。

ロシア経済の成長率予想は、22年がマイナス4.5%で、6月予想(マイナス8.9%)から上方修正した。23年の予測はマイナス3.6%。

世銀は、欧州・中央アジアの見通しには長期化または激化する戦争により「かなりの不確実性」があるとし、物理的な損害以外にも環境や貿易・投資への影響も出ていると指摘した。

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