米メタ、2四半期連続減収 今期見通しさえず株価20%安

Reuters

発行済 2022年10月27日 06:07

更新済 2022年10月27日 10:45

[26日 ロイター] - フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズが26日発表した第3・四半期決算は、2四半期連続の減収だった。また、第4・四半期の見通しが市場予想を下回るとともに、メタバース関連投資の損失が来年に大きく拡大するとの見方も示した。

株価は引け後の時間外取引で約20%下落し、時価総額が約670億ドル消失した。終値時点で年初から既に5000億ドル超の時価が失われていた。

27日の通常取引で同様の下落率を記録した場合、業績懸念で売りが加速した2月2日以来の大幅安となる。

メタの幹部らはまた、オフィスを統合する計画を発表。人員は2023年末まで現行水準を維持するとした。

第3・四半期の売上高は4%減の277億ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の273億8000万ドルは上回った。

メタは第2・四半期に売上高が0.9%減少し、四半期として初の減収を記録。第3・四半期は5.6%の減収が予想されていた。

フェイスブックの月間アクティブユーザーなど利用者数の伸びは予想とほぼ一致した。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は短編動画機能「リールズ」について、フェイスブックとインスタグラムでの再生回数が1400億回を超え、半年前から50%増加したと説明。同サービスの収入は年換算30億ドルに達し、ライバルの動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」などに対し利用時間でシェアを拡大しているとの見方を示した。

第4・四半期の売上高見通しは300億─325億ドルとし、市場予想の322億ドルを下回った。

23年の経費の見通しは960億─1010億ドルとし、22年の見通し(850億─870億ドル)から増加を見込んだ。オフィス統合に絡む今年と来年の費用として想定する29億ドルが含まれる。