韓国GDP速報値、第3四半期は1年ぶり低い伸び 純輸出振るわず

Reuters

発行済 2022年10月27日 08:35

更新済 2022年10月27日 10:36

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)が27日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は季節調整済みで前期比0.3%増と、市場予想をやや上回ったものの、伸び率は1年ぶりの低水準に鈍化した。純輸出が振るわず、重しとなった。

持続的な高インフレや世界的な金利上昇、サプライチェーン(供給網)の制約が国内外の需要を圧迫し、韓国経済にとって課題が増大しているとアナリストは指摘する。

HIインベストメント&セキュリティーズのチーフエコノミスト、パク・サンヒュン氏は「きょうの数字は良さそうに見えるが、既に過去の話であり、将来は内需・外需ともに厳しくなっている」と述べた。

新型コロナウイルス感染対策の規制がほぼ解除されたことから、個人消費や製造業の設備投資が上向いたが、輸入の伸びが輸出の伸びを大きく上回り、純輸出がGDPを1.8%押し下げた。

ロイターがまとめた市場予想は前期比0.1%増で、第2・四半期の0.7%増から減速するとみていた。