マレーシアGDP、第3四半期は1年強ぶり2桁成長 予想も上回る

Reuters

発行済 2022年11月11日 13:27

更新済 2022年11月11日 16:37

[クアラルンプール 11日 ロイター] - マレーシア中央銀行が11日発表した第3・四半期国内総生産(GDP)は前年比14.2%増加し、伸び率は第2・四半期の8.9%から加速した。

16.1%の成長率を記録した昨年第2・四半期以来の高い伸びで、2桁成長は1年強ぶりとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の11.7%増も上回った。

内需拡大や堅調な輸出、労働市場の回復に加え、政策支援が寄与した。

中銀のノル・シャムシアー総裁は記者会見で、今年の成長率が従来予想の7%を上回るとの見通しを示した。

「まだ新型コロナウイルス流行前の水準に回復していない分野が一部残されている。世界経済の減速が特にマレーシアの輸出に影響を及ぼすだろう」と発言。

リンギ相場については、米国の金利を巡る不透明感が後退すれば、マレーシアの経済ファンダメンタルズを反映した水準に調整するだろうと述べた。

「マレーシアは経済危機には陥っていない」とし、来年の景気後退は予想していないと述べた。

世界的な景気減速リスクによる先行き不透明感はあるものの、マレーシア経済は新型コロナウイルス流行を受けた低迷から力強く回復している。