独IFO業況指数、11月は予想を超えて上昇 悲観論も急速に後退

Reuters

発行済 2022年11月24日 18:43

更新済 2022年11月24日 19:45

[ベルリン 24日 ロイター] - 独IFO経済研究所が24日発表した11月の業況指数は86.3と、ロイターがまとめた市場予想の85.0を上回った。前月改定値の84.5から上昇した。

将来に対する悲観的な見方も大幅に和らいだ。

IFOは「リセッション(景気後退)は多くの人が予想していたよりも深刻ではないことが証明された可能性がある」と指摘した。

第3・四半期のドイツ経済は予想外にプラス成長となった。国内のガス貯蔵を受けて今冬の供給不足に対する懸念も緩和している。

IFOによると、現況指数は幾分低下したものの、今後数カ月間に対する悲観論は急速に後退。特に製造業で改善が見られたという。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は業況指数が予想を上回ったことについて、ドイツ経済にとって希望のシグナルだと指摘。11月に供給ボトルネックを訴えた企業の比率は10月の63.8%から59.3%へとわずかに低下し、工業部門の輸出期待もかろうじてプラス領域に上昇した。