米小売株は小動き、控えめな年末商戦滑り出しを反映

Reuters

発行済 2022年11月26日 07:23

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国で25日、年末商戦の幕開けとなるブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)のセールが始まった。根強いインフレや金利上昇が家計を圧迫する中、年末商戦の支出動向が注視されているが、この日の客足は比較的まばらで、株式市場では小売株が総じて小動きとなった。

オアンダのシニアマーケットアナリスト、クレッグ・アーラム氏は「ブラックフライデーの支出動向が低調に終われば、残りの年末商戦期の幸先は良くない」と述べた。

25日の米株式市場の取引では、S&P一般消費財株が0.1%を下回る伸びにとどまった。年初からは約32%値下がりし、S&P総合500種の15.5%安の倍超の下げとなっている。

ロイトホールドグループのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「これら銘柄は経済の減速ペースやインフレ鈍化が信頼感押上げにつながっているかどうかを示す手掛かり」という見方を示した。