豪第3四半期GDP、前期比+0.6%に鈍化 物価・金利高が消費に影響

Reuters

発行済 2022年12月07日 10:05

更新済 2022年12月07日 11:45

[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア統計局が7日に発表した第3・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.6%増加し、前四半期の0.9%増から伸びが鈍化し、エコノミスト予想の0.7%増に届かなかった。物価高騰と金利上昇が個人消費に影響した。

前年比では5.9%増加。予想は6.2%増だった。昨年終盤に新型コロナウイルス禍から経済活動が再開したことが大きく寄与した。

家計消費は前期比1.1%増と、引き続き経済成長の原動力となった。旅行や外食、新車購入の支出がけん引した。ただ、伸び率は第2・四半期の2.1%から鈍化し、1年ぶりの低さとなった。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)による物価と需要の抑制に向けた金融引き締めが効果を表していることが示唆された。