経常収支が9カ月ぶり赤字、10月は赤字641億円 季調済みでは14年3月以来

Reuters

発行済 2022年12月08日 09:41

更新済 2022年12月08日 10:18

[東京 8日 ロイター] - 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、10月の経常収支は641億円の赤字だった。赤字は9カ月ぶり。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は6234億円程度の黒字で、市場予想に反して赤字となった。季節調整済みでは2014年3月以来の赤字となる。

経常収支のうち、貿易・サービス収支は2兆5978億円の赤字だった。貿易収支が赤字に転じ、赤字幅をさらに広げた。貿易収支は1兆8754億円の赤字だった。

統計によると、10月の輸出額が8兆9892億円だったのに対し、輸入は10兆8646億円に膨らんだ。サービス収支は7224億円の赤字だった。

第1次所得収支で2兆8261億円の黒字を確保したが、貿易関連の赤字を補えきれなかった。第2次所得収支は2924億円の赤字だった。