英小売売上高、11月は前月比で予想外の減少 家計の圧迫続く見込み

Reuters

発行済 2022年12月16日 16:37

更新済 2022年12月16日 19:27

[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した11月の小売売上高は、前月比0.4%減と予想外のマイナスとなった。生活費危機で家計が圧迫された可能性がある。

ロイターがまとめたエコノミスト予想では0.3%の増加が見込まれていた。

前年比では5.9%減と市場予想(5.6%減)を上回る落ち込みとなった。

アクセンチュアは「サッカーのワールドカップやクリスマス商戦のブラックフライデーでも販売が増えなかったことは、小売り業者にとって大きな失望だろう。特に前月は販売が増加していた」と述べた。

10月の小売売上高は前月比0.9%増。9月はエリザベス女王の国葬に伴う休日で販売が低迷していた。

ONSによると、11月28日の「サイバーマンデー」のオンライン販売が11月の統計に盛り込まれず、12月の統計に反映されることが、小売売上高減少の一因になった可能性がある。

小売売上高は2019年の水準を1.5%下回った。