Reuters
発行済 2022年12月30日 17:24
[ムンバイ 29日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)が29日発表した2022/23年度第2・四半期(7─9月)の経常収支は赤字幅が拡大した。コモディティー(商品)価格の高騰やルピー安で貿易赤字が増加した。
7─9月の経常赤字は364億ドルで10年あまりぶりの高水準。国内総生産(GDP)比4.4%で13年4─6月以来の高さとなった。ロイターがまとめたエコノミストの予想中央値は355億ドルだった。
第1・四半期(4─6月)は182億ドル(GDP比2.2%)、前年同期は97億ドル(同1.3%)の赤字だった。
7─9月の財貿易赤字は835億ドルで4─6月の630億ドルから拡大した。
統計発表後に発表された金融安定報告書は、貿易赤字の拡大について「サービス輸出と送金の伸びは堅調だったものの、世界需要鈍化の輸出への影響」を反映したと指摘した。
サービス輸出は前年比30.2%増加。ソフトウエア、ビジネス、旅行サービスの輸出が押し上げた。
個人の送金は前年比29.7%増の274億ドル。
総合収支は304億ドルの赤字。前年同期は312億ドルの黒字だった。
バローダ銀行のエコノミスト、アディティ・グプタ氏は、経常赤字はピークに達したとみられるが、リスクはなおあると指摘し「世界経済が減速しているため、モノ、サービスいずれの輸出も低迷した状態が続くだろう」と述べた。
が書いた: Reuters
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