独ZEW景気期待指数、1月は大幅上昇 22年2月以来のプラス圏

Reuters

発行済 2023年01月17日 20:08

更新済 2023年01月18日 00:36

[ベルリン 17日 ロイター] - 独欧州経済センター(ZEW)が17日発表した1月の独景気期待指数はプラス16.9と、前月のマイナス23.3から大幅に上昇した。

冬季の景気後退が当初懸念されていたほど深刻なものにはならないとの見方が背景。ウクライナ戦争が始まった2022年2月以来初めて、プラス圏に浮上した。

ロイターがまとめた市場予想はマイナス15.0だった。

ZEWのワムバッハ所長は、エネルギー市場の改善とドイツ政府のエネルギー支援策が特に寄与したと指摘。インフレが緩和するとの見方で消費関連セクターに対する期待が広がったほか、中国の新型コロナウイルス規制解除で輸出セクターやエネルギー集約型セクターの見通しが改善したと述べた。

現況指数はマイナス58.6で、マイナス61.4から小幅改善した。

ハーベック経済相は17日、放送局ウェルトとのインタビューで、ドイツ経済が景気後退を回避するという見通しを示した。