マイクロン、大幅減収見通しも市場予想と一致 株価は上昇

Reuters

発行済 2023年03月29日 06:12

更新済 2023年03月29日 07:47

[28日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーは28日、第3・四半期(3─5月)の売上高が前年同期比60%近く減少するとの見通しを示した。大幅減収ながら市場予想と一致し、株価は引け後の時間外取引で約1.5%上昇した。

半導体業界は依然として供給過多が続いており、マイクロンが見込む減収幅は2001年以来の大きさとなる。同社は23年度の投資額を約70億ドルとし、以前に発表したレンジの下限を維持した。

同社はまた、今年の人員削減目標を従来の10%から15%に引き上げるとした。

ウェドブッシュ証券の半導体アナリスト、マット・ブライソン氏は設備投資の水準について「将来の幅広い回復が早まる」ことから投資家にとってプラス材料だと指摘。一部で客の在庫が正常化し始めていると示唆したことも、株価にプラスに働いたとの見方を示した。

サンジャイ・メロトラ最高経営責任者(CEO)は決算発表で、長期的な需要を確信しているとし、技術や製品ポートフォリオの競争力を維持するために慎重な投資を行っていると説明した。