銀行・信金の貸出平残、3月は初の600兆円台 積極的な貸出態度続く

Reuters

発行済 2023年04月12日 09:51

[東京 12日 ロイター] - 日銀が12日発表した3月の貸出・預金動向によると、銀行・信金計の貸出平均残高は前年比3.0%増の600兆3721億円となり、2000年1月以降で初めて600兆円台に乗せた。不動産関連や原材料高、経済活動の再開に伴う資金需要が続く中、金融緩和の継続を背景に金融機関の積極的な貸し出しが続いている。

都銀等の貸出平残は3.3%増の239兆4752億円。ロシアによるウクライナ侵攻で国際商品市況が高騰し、資金需要が伸びた前年同月の反動で伸び率は2月の4.0%を下回った。地銀・第二地銀は3.3%増の283兆8077億円と1991年7月以降の最高を更新した。信金は1.0%増だった。