訂正-米バークシャーが株主総会、破綻銀行の経営陣を批判

Reuters

発行済 2023年05月07日 16:40

更新済 2023年05月07日 20:54

(6段落目の「3280ドル」を「3280億ドル」に訂正しました)

[オマハ/ニューヨーク 6日 ロイター] - 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイは6日、中西部ネブラスカ州オマハで株主総会を開催した。

バフェット氏は最近の米銀行破綻を巡り政治家、規制当局、報道機関の対応を批判。「非常にお粗末な」情報発信が預金者の不安をかき立てたと指摘した。

一方、シリコンバレー銀行の預金保護については、実施されなければ「壊滅的な事態」になっていたとして評価した。破綻銀行の経営陣は顧客よりも私利を優先させたと切り捨てた。

米債務上限引き上げについては、政治家や規制当局が金融システムの混乱を望むとは思わないと述べた。

総会に先立ち公表されたたバークシャーの第1・四半期決算によると、純利益は355億ドル、自社株買いは44億ドルだった。

投資先の株式売却は133億ドル。保有株の時価総額は3280億ドル(訂正)で、このうち約半分の1510億ドル分をアップルが占めた。アップルの全株式におけるバークシャーの保有率は5.6%で、今後買い増す可能性も示唆した。

バフェット氏はポートフォリオでアップルへの投資比率が高いことについて「他社よりもうまくやっているため」としているが、集中のリスクを指摘する声もある。