米住宅建設会社、新築物件の価格引き上げ 中古住宅の在庫減少で

Reuters

発行済 2023年08月28日 13:02

[25日 ロイター] - 米大手住宅建設会社の間で新築物件の価格を引き上げる動きが相次いでいる。高い住宅ローン金利により住宅所有者が改装を先送りする中、売りに出される中古物件の在庫が大きく減少していることが、住宅建設会社に追い風となっている。

高級住宅を手がけるトール・ブラザーズは23日、決算発表後の電話会見で、買い手は中古市場では「物件を全く見つけられない」と指摘。同社は5─7月期に価格を前期比で10%引き上げた。

同業レナーとパルト・グループも価格を前四半期より1─3%程度引き上げている。

BTIGのアナリスト、カール・ライハルト氏は、上場している住宅建設会社は平均で、事業を展開している地域の約3分の2で価格を引き上げていると話した。