インドのモンスーン期雨量、8年ぶり低水準の見通し

Reuters

発行済 2023年08月29日 02:31

Rajendra Jadhav

[ムンバイ 28日 ロイター] - インドのモンスーン期の雨量が8年ぶりの低水準となる見通しであることが28日、気象当局者2人の話で分かった。

インド気象局(IMD)の高官は「エルニーニョによって8月の降雨量が減り、9月の降雨にも悪影響を及ぼすだろう」との見解を示した。今年は6─9月のモンスーン期に少なくとも8%の降雨不足となる見込みで、この不足はエルニーニョ現象で降水量が減った2015年以来の大きさだとも指摘した。

2人目の当局者は「9月は北部と東部の州で平年を下回る降雨量となる可能性がある。しかし、南部では降雨量が回復する可能性がある」との見方を示した。

2人の当局者はメディアに話す権限がないとして匿名で語った。

モンスーンは3兆ドル規模のインド経済にとって不可欠で、農作物に水を与え、貯水池や帯水層を満たすために必要な雨の7割近くをもたらす。インドの農地の半分近くは、かんがいが不足している。