[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日に発表した8月の金融市場調節の実績によると、国債買い入れ額は8兆1863億円で、7月の9兆8203億円を下回った。イールドカーブ・コントロール(YCC)の運用柔軟化や金利の落ち着いた推移が影響したとみられる。
日銀は7月の決定会合でYCCの運用柔軟化を決めた。決定を受け、10年金利は0.6%台に急上昇したが、日銀は臨時オペなどをあまり行わず、昨年12月の変動幅拡大の際に大量の国債購入で金利上昇を抑制したのとは対照的なオペ運営となった。
10年金利は、米10年金利が低下に転じたこともあり、落ち着いた推移となっている。
(和田崇彦)