アングル:ヘッジファンド、中国の代替投資先模索 メキシコなど

Reuters

発行済 2023年10月04日 11:51

Nell Mackenzie Carolina Mandl Marc Jones

[ロンドン 3日 ロイター] - ヘッジファンドは地政学的緊張や景気減速を受け、中国に代わる投資先を模索している。

ディスカバリー・キャピタル・マネジメントの創設者で新興国市場に長年投資しているロバート・シトロン氏は、中南米、特に大統領選挙の結果によって資産価格が上昇する可能性のあるアルゼンチンとエクアドルに好機があるとみる。メキシコにも注目している。

「他の新興国はアルゼンチン、エクアドル、メキシコのような短期的な材料がない」と指摘した。

メキシコでは通貨や金利のほか、電気通信会社やセメント会社を推奨。アルゼンチンではエネルギー企業、エクアドルではドル建て国債を選好する。

また、中国人民元や不動産開発株、銀行株の売り持ちを推奨。2008年の金融危機のような深刻な不動産危機を回避するためには金融・財政政策を大幅に緩和する必要があると述べた。

グラマシー・ファンズ・マネジメントのパートナー、グスタボ・フェラーロ氏は、発電、不動産、物流などのメキシコ中堅企業への融資を選好する。