世界食料価格、9月は横ばい 植物油などの下落が砂糖の急騰相殺

Reuters

発行済 2023年10月06日 18:53

[ローマ 6日 ロイター] - 国連食糧機関(FAO)が6日発表した9月の世界の食料価格指数は前月からほぼ横ばいとなった。植物油、乳製品、食肉が値下がりし、砂糖とトウモロコシの急上昇を相殺した。

9月の世界の食料価格指数は平均121.5。8月は当初の121.4から121.6へ改定された。

前年同月比では10.7%低下した。

穀物指数は前月比1.0%上昇し、トウモロコシは7%急騰した。一方小麦は1.6%、コメは0.5%それぞれ下落した。

砂糖指数は9.8%上昇し、2010年11月以来の高水準を記録した。エルニーニョ現象が生産に悪影響を及ぼし、来シーズンの供給が世界的に逼迫するとの懸念が高まった。

植物油は3.9%下落した。乳製品も2.3%下落し9カ月連続のマイナスとなった。食肉価格は1.0%下落。