Rajesh Kumar Singh
[シカゴ １２日 ロイター] - 米デルタ航空が１２日発表した第３・四半期決算は、海外旅行需要の好調により、利益が市場予想を上回った。ただ、燃料高を受けて通期の利益見通しを引き下げた。
２０２３年通期の調整後１株利益は６─６．２５ドルと、７月時点の予想である６─７ドルから上限を引き下げた。
第３・四半期の１株利益は２．０３ドルと、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想の１．９５ドルを上回った。海外路線の旅客収入が前年比３５％増えた。
同社によると、海外旅行需要は秋季も堅調を維持しているという。
第４・四半期の調整後１株利益見通しは１．０５─１．３０ドルとした。市場予想は１．１１ドル。
同期の調整後営業利益率は９─１１％、増収率は９─１２％と見込む。
エド・バスティアン最高経営責任者（ＣＥＯ）は同社の顧客層が経済的に「非常に健全」であるためデルタ便の需要は強いままと説明し、「国内事業が極めて好調」と述べた。
シティ・リサーチのアナリスト、スティーブン・トレント氏は「同社のファンダメンタルズが需要鈍化の悪影響を受けていないのは確かだ」と述べた。