中国人民銀、MLF通じ流動性支援強化 金利は据え置き

Reuters

発行済 2023年12月15日 11:04

更新済 2023年12月15日 12:28

[上海/シンガポール 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、期日を迎える1年物中期貸出制度(MLF)融資をロールオーバーし、銀行システムへの流動性支援を強化した。金利は据え置いた。

1年物MLFを通じて金融機関に1兆4500億元(2039億7000万ドル)を供給したと発表。金利は2.50%で変わらなかった。

ロイターが今週実施した調査では、市場関係者32人中29人が金利据え置きを予想していた。

また26人が満期到来分を上回る資金を供給すると予想していた。

6500億元相当のMLF融資が今月期限を迎えるため、ネットで8000億元と月間ベースで過去最大の供給となる。

人民銀は今回の融資オペについて「銀行システムの合理的に潤沢な流動性を維持」し、国債発行などの短期的要因に対応するほか、中長期的なベースマネー供給を適切に増加させることを意図していると説明した。