[ベルリン 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた12月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は43.3で前月の42.6から上昇、好不況の分かれ目の50を引き続き下回ったが、5カ月連続の改善で8カ月ぶりの高水準となった。ビジネスの見通しが4月以来初めてプラスに転じた。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、製造業は谷からはい上がろうとしていると指摘。「出口探しは進展しているが、しかるべき道を見つけるにはなお不確実性が残る」と述べた。
生産と雇用は縮小が加速。稼働率が低下し雇用削減が拡大した。
半面、先行きを占う指標は改善基調を維持。新規受注は過去8カ月で最も小幅な減少にとどまり、事業見通しは昨年4月以来初めてプラスに転じた。