[パリ 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた12月のフランスHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は42.1と、11月の42.9から低下し、2020年5月以来の低水準を付けた。資金繰りの厳しさや受注の低迷が生産を下押しした。
速報値の42.0とほぼ変わらなかった。PMIは50が景況改善と悪化の分かれ目となる。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のエコノミスト、ノルマン・リープケ氏は「フランスの製造業は下降スパイラルに陥っている」と指摘。物価高騰による資金繰り悪化が原因で受注が低迷したままだという。
HCOBの予測によると23年第4・四半期に仏製造業の生産は前期に続き減少し、定義上の景気後退に入った。
同氏は製造業者が引き続き速いペースで従業員を削減したため、失業率がさらに上昇する可能性が強まったと指摘した。
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