マイナス金利解除の企業への影響限定的、円安緩和効果も=全銀協会長

Reuters

発行済 2024年01月18日 15:46

更新済 2024年01月18日 16:45

Ritsuko Shimizu

[東京 18日 ロイター] - 全国銀行協会の加藤勝彦会長(みずほ銀行頭取)は18日の会見で、日銀のマイナス金利解除による企業への影響は限定的とする一方で、日米金利差縮小による円安の緩和というプラス面があるとの見方を示した。

加藤会長は、足元の状況について「物価安定目標達成に向けて、賃金・物価の好循環の実現を見極める段階」と指摘。これが見通せるとの判断に至ればマイナス金利解除など金融政策の変更が検討されるとした。

政策変更が行われた際の企業への影響については「マイナス金利解除による実質的な金利上昇幅は、米国に比べると小さい。貸出金利上昇による影響は限定的」との見方を示した。また「日米金利差縮小による過度な円安の緩和も予想されている」とし「原材料の輸入価格が低下して採算改善のプラス面もあると考えている」と述べた。