英小売売上高、12月は前月比-3.2% 景気後退リスク

Reuters

発行済 2024年01月19日 16:38

更新済 2024年01月19日 18:09

[ロンドン 19日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が19日発表した昨年12月の小売売上高(数量ベース)は前月比3.2%減少した。過去3年近くで最大の減少。

第4・四半期に景気後退(リセッション)入りしたリスクが高まった。

ロイターがまとめた市場予想は中央値で0.5%減。ただ、予想には幅があった。

12月の小売売上高は2020年5月以来の低水準。21年1月以来の大幅減となった。

第4・四半期の国内総生産(GDP)が減少するリスクが高まった。第3・四半期のGDPは0.1%減だった。

ONSは小売売上高が第4・四半期GDPを0.04%ポイント押し下げる可能性が高いと指摘している。

ONS幹部は「食品店が非常に不調で、21年5月以来の大幅減となった。クリスマスの買い物の前倒しで12月の売り上げが低迷した」と述べた。

ONSによると、消費者が11月にクリスマス用の食品やギフトを買いだめした形跡がある。11月の売上高は前月比1.4%増だった。

12月の小売売上高は前年同月比で2.4%減。エコノミストからは大幅な減少に驚きの声が上がっている。