米中古住宅販売、12月は1.0%減の378万戸 13年4カ月ぶり低水準

Reuters

発行済 2024年01月20日 01:48

更新済 2024年01月20日 02:54

[ワシントン 19日 ロイター] - 全米リアルター協会(NAR)が19日に発表した2023年12月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.0%減の378万戸と10年8月以来、13年4カ月ぶりの低水準となった。ロイターがまとめた市場予想は横ばいだった。減ったのは2カ月ぶり。

中古住宅販売は契約成立時に計上される。12月の販売戸数は、主力の30年固定金利住宅ローンの平均金利が7%を上回って高止まりしていた2カ月前の契約を反映しているとみられる。

ただ、最近は住宅ローン金利が低下し、中古住宅の在庫も増加する兆しを見せているため、24年中には市場が回復する可能性もある。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、今週の30年固定金利住宅ローン金利の平均は6.60%と8カ月ぶりの低水準となった。前週は6.66%だった。

12月のペースに基づく在庫の消化期間は3.2カ月。前年同月は2.9カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。

住宅供給が依然逼迫している中で、販売価格(中央値)は前年同月比4.4%上昇の38万2600ドルとなった。4地域全てが値上がりした。