中国国債利回り低下続く、10年物は02年以来の低水準 緩和観測で

Reuters

発行済 2024年01月31日 10:31

更新済 2024年01月31日 14:18

[上海 31日 ロイター] - 中国の国債相場は根強い追加金融緩和観測で31日も堅調となり、利回りが一段と低下した。

トレーダーによると、投資家が利回り低下を受けて既存のショートポジションを買い戻し、さらにロングポジションを積もうとしている。

長期金利の指標となる10年債利回りは約2ベーシスポイント(bp)低下の2.4275%と、2002年6月18日以来の低水準を更新した。

30年債利回りも2.645%まで低下し、過去最低を更新した。

国債先物10年物と30年物は取引開始時に過去最高値を更新。その後は上げ幅を幾分縮小した。

DBSのシニアエコノミスト、ラディカ・ラオ氏は「厳しい経済状況の中、追加緩和の可能性を考え、10年物国債のロングポジションを維持している」と述べた。