韓国輸出、4カ月連続で増加 半導体が押し上げ・中国向け回復

Reuters

発行済 2024年02月01日 11:07

更新済 2024年02月01日 13:55

Jihoon Lee Cynthia Kim

[ソウル 1日 ロイター] - 1日発表された1月の韓国貿易統計で、輸出が4カ月連続で増加した。中国向けが回復したほか、半導体輸出は6年ぶりの大幅な伸びだった。

同日発表された1月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)も51.2と、1年7カ月ぶりに景況拡大・縮小の分かれ目である50を上回った。

輸出は前年比18.0%増の546億9000万ドルで、ロイター調査によるエコノミスト予想の17.8%増を上回った。

前月の5.0%増も上回り、2022年5月以来の大幅な伸びとなった。前年同月は旧正月の日にちの関係で営業日が少なく、ベース効果も押し上げにつながった。

DBファイナンシャル・インベストメントのエコノミスト、パク・ソンウ氏は「全般的に見て、韓国の輸出は予想通り回復している。半導体輸出が最悪だった昨年第1・四半期の反動という面もある」と指摘。

「中国経済の見通しが明るくなる中、中国向け輸出も最悪期を脱したと考えていいだろう」と述べた。

韓国の輸出は1年間にわたる縮小から昨年10月にプラス転換し、今年はさらに改善して経済の主要な原動力になるとみられている。

安徳根・産業通商資源相は「輸出は明らかに回復トレンドを示している」とし、今年の輸出が過去最高を達成できるよう政策支援を続けるとコメントした。

1月の半導体輸出は56.2%増と17年12月以来最大。3カ月連続の伸びとなり、輸出改善をけん引した。