中国1月CPI、09年以来の大幅下落 生産者物価もマイナス続く

Reuters

発行済 2024年02月08日 11:04

更新済 2024年02月08日 13:37

Qiaoyi Li Ryan Woo

[北京 8日 ロイター] - 中国国家統計局が8日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.8%下落し、4カ月連続のマイナスとなった。生産者物価指数(PPI)も下落し、デフレ圧力の強さを示した。

CPIは前月の0.3%から下落幅が拡大。2009年9月以来の大幅なマイナスとなった。食品価格の急低下が主に影響した。

前月比では0.3%上昇。2023年12月は0.1%上昇だった。

ロイターがまとめた市場予想は前年比0.5%下落、前月比0.4%上昇。

保銀投資(ピンポイント・アセット・マネジメント)のチーフエコノミスト、張智威氏は「CPIは中国が持続的なデフレ圧力に直面していることを示している。消費者の間にデフレ期待が定着するリスクを回避するため、中国は迅速かつ積極的に行動を起こす必要がある」と述べた。

変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は前年比0.4%上昇と、12月の0.6%上昇から減速した。

1月のPPIは前年比2.5%下落と、下落率は前月の2.7%、市場予想の2.6%よりも小幅にとどまった。