Reuters
発行済 2024年03月01日 07:28
Promit Mukherjee Ismail Shakil
[オタワ 29日 ロイター] - カナダ統計局が29日発表した2023年第4・四半期の国内総生産(GDP)は年率1.0%増だった。カナダ銀行(中央銀行)の見通し(ゼロ成長)と、市場関係者の予想中央値(0.8%増)をいずれも上回り、中銀に対して早急に利下げを迫る圧力は和らぎそうだ。
BMOキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、ダグ・ポーター氏は「利下げに緊急性はないというシグナルが送られた。経済が沈んでいるようには見えず、非常にゆっくりではあるが確実に前進している」と述べた。
ただ第4・四半期の最終需要は0.2%減と小幅のマイナスを記録。CIBCのエコノミスト、アンドルー・グランサム氏は「成長は主として以前の供給制約が緩和した要因によるもので、必ずしも内需が改善したわけではない」と指摘した。
グランサム氏は、今回のGDPデータを踏まえても、6月に利下げが開始されるという自身の見通しは変わらないという。
中銀はこれまで4会合連続で政策金利を22年ぶりの高水準である5%に据え置き、家賃や食品価格、賃金などに押し上げられている基調的な物価上昇率を徹底的に抑え込む姿勢を示しており、3月6日の次回会合でも現状維持を決めると見込まれている。
が書いた: Reuters
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