スイス中銀ジョルダン総裁、9月末に退任 任期終了待たず

Reuters

発行済 2024年03月01日 15:51

更新済 2024年03月02日 01:36

John Revill Dave Graham

[チューリヒ 1日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は1日、ジョルダン総裁が9月末で退任すると発表した。スイス政府は2020年にジョルダン氏を総裁に再任しており、本来の任期は27年までだった。

中銀理事会などは声明で、総裁の決断について「非常に残念」とした上で、「長年の卓越した貢献」に謝意を表明した。

現在61歳のジョルダン氏は1997年に入行。2007年5月に金利を決定する理事会のメンバーになった。12年1月以来12年以上にわたって総裁を務めた。

ジョルダン氏は声明文を発表し「さまざまなチャレンジを経験し、今が退任するに適切な時期だと考えた」と説明した。

記者会見で「07年5月1日に理事会メンバーに就任して以来、危機に次ぐ危機が発生し、静かな時期はほとんどなかった」と回顧。昨年には、スイスの金融最大手UBSによるクレディ・スイスの救済合併を円滑化させるための緊急融資提供にも関与した。