英総合PMI、2月改定は9カ月ぶり高水準 物価圧力強まる

Reuters

発行済 2024年03月05日 19:47

[ロンドン 5日 ロイター] - 5日発表されたS&Pグローバル/CIPSの2月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は53.0で、前月の52.9から上昇した。

昨年5月以来の高水準。英経済が短期間の景気後退(リセッション)から脱却したことが示唆された。ただ、インフレ圧力を受けて、イングランド銀行(英中央銀行)は警戒を維持するとみられる。

サービス部門PMI改定値は1月の54.3から53.8に低下。2月速報値の54.3をわずかに下回ったが、依然として2023年5月以降で2番目に高い水準となっている。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「2月もサービス部門全体の企業活動が堅調に拡大し、23年後半にテクニカルリセッションに陥った英国経済が改善している兆しがさらに強まった」と述べた。

サービス業の受注は昨年5月以来のペースで増加。顧客の間で英利下げ観測が広がった。

ただ、総合PMIの投入価格は昨年8月以降で最大の上昇。産出価格も上昇ペースが加速して昨年7月以来の高水準に並んでおり、中銀も注視するとみられている。

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