スイス金融当局がUBSの調査を強化、今年は健全性審査2回

Reuters

発行済 2024年03月21日 14:03

Noele Illien

[ベルン 20日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は20日、同国の大手銀行UBSに対して年内に40回の立ち入り調査と2回のストレステスト(健全性審査)を実施する計画を発表した。昨年のUBSによる同業クレディ・スイスの買収で「つぶすには大き過ぎる」銀行を巡る懸念が高まったことを受けた措置。

FINMAの銀行部門責任者、トーマス・ヒルシ氏によると、立ち入り調査はUBSの国内外拠点を対象とするが、大半は国内拠点に対して行う。健全性審査は上半期と下半期に1回ずつ実施する。

FINMAはこれまで、経済情勢の大きな変動を想定した金融機関の強靭性を検証するための調査を実施してきた。対象には発生し得る損失の分析や、住宅融資ポートフォリオ、金利リスクの調査が含まれている。