モディ印首相、3期目でGDP倍増目指す方針 ハードル高いとの声も

Reuters

発行済 2024年04月05日 09:24

Sarita Chaganti Singh

[ニューデリー 4日 ロイター] - インドのモディ首相が3期目の政権構想の土台とする経済の主要目標が明らかになった。2030年までに国内総生産(GDP)を倍増させることなどを盛り込んだ政府の文書の内容を、ロイターが確認した。

モディ氏は今月から始まる下院総選挙で勝利し、続投することに自信を見せており、野心的な目標を掲げた形。既に現在約3兆5100億ドルのGDPを30年までに6兆6900億ドルに増やすために必要な計画を、5月までに取りまとめるよう関係各省に指示している。

5年前の2期目が始まった時点でモディ氏は、2023/24年度までにGDPを5兆ドルに膨らませると約束していたが、新型コロナウイルスのパンデミックによる混乱もあり、達成は事実上不可能になった。

しかしモディ氏は、3期目を務めることになれば、インドの経済規模を現在の世界第5位から第3位に押し上げて見せると「保証」している。

また1人当たりの国民所得も2500ドル前後から4418ドルに引き上げることを目指しているという。