国内企業物価3月は前年比0.8%上昇、コスト上昇分を転嫁の動き

Reuters

発行済 2024年04月10日 09:08

更新済 2024年04月10日 10:45

Kentaro Sugiyama

[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日発表した企業物価指数(CGPI)速報によると、3月の国内企業物価指数は120.7となり、前年比0.8%上昇した。指数は、比較可能な1980年以降で最高水準だった。飲食料品や輸送用機器などで、コスト上昇分を価格転嫁する動きが出た。前年比プラスは37カ月連続で、伸び率は2月の0.7%から小幅に拡大した。前月比では0.2%上昇だった。

前年比で最も押し上げに寄与したのは飲食料品で、3.7%上昇。原材料や包装資材、エネルギーなどのコスト上昇を転嫁する動きがみられた。輸送用機器は自動車部品、完成車ともに、鋼板や部品、物流費などのコスト上昇分を転嫁する動きで前年比プラスとなった。