Reuters
発行済 2024年04月24日 09:09
更新済 2024年04月24日 10:09
Kentaro Sugiyama
[東京 24日 ロイター] - 日銀が24日発表した3月の企業向けサービス価格指数は前年比2.3%上昇と、前月から伸び率が拡大した。「広告」における年度末の出稿需要がしっかりしていた。前月比では0.8%上昇だった。2023年度平均は前年度比2.1%上昇と、伸びが22年度(1.8%)から拡大し、消費税の影響を除けば91年度(2.8%)以来の大きさとなった。
3月の前年比は37カ月連続のプラスだった。「諸サービス」、「情報通信」、「運輸・郵便」、「リース・レンタル」などが上昇に寄与した。
「諸サービス」のうち「土木建築サービス」は人件費の転嫁の動き、「宿泊サービス」はインバウンド需要を含めた人流回復や諸コストの転嫁の動きが押し上げに貢献した。「機械修理」は、投入する財価格や人件費転嫁の動きが出ていた。
「情報通信」のうち「ソフトウェア開発」や「情報処理・提供サービス」では、システムエンジニアの人件費上昇、サーバーなどの管理費上昇、セキュリティ対策費用などを転嫁する動きが出ている。
公表している146品目のうち、前年比で上昇したのは108品目、下落したのは22品目。
2月は前年比2.2%上昇、前月比0.3%上昇だった。
23年度は、国際運輸がマイナスに転じる中、その他のサービスでプラス幅が拡大した。日銀の担当者によると、国際運輸は、海運市況の落ち着きや燃料費の下落、航空便の減便からの回復などが影響。一方、人流の回復や、投入される製品・部品などの価格上昇の転嫁、人件費上昇の転嫁などを背景に、その他のサービスが上昇率を高めたという。
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