欧州株式市場サマリー（30日）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（カッコ内は前営業日比）

ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン）<.FTSE>

　終値　　　　　　5945.71（＋89.76）

前営業日終値　　　5855.95（＋89.07）

--------------------------------------------------------------------------------

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト）<.DAX>

　終値　　　　　　7376.24（ ＋82.10）

前営業日終値　　　7294.14（＋123.71）

--------------------------------------------------------------------------------

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ）<.FCHI>

　終値　　　　　　3982.21（＋57.98）

前営業日終値　　　3924.23（＋72.34）

--------------------------------------------------------------------------------

　＜ロンドン株式市場＞　続伸。ギリシャ議会が中期財政計画の実施方法を定めた法案を

可決したことを受けてリスク選好度が高まり、石油株や銀行株、鉱山株に買いが入った。

　ＦＴ１００種総合株価指数<.FTSE>の上昇は５営業日連続で終値としては１カ月ぶりの

高値水準となった。　

　ロイズが９．７％高と銀行株<.FTNMX8350>の値上がりをけん引した。同行の新

たなＣＥＯが打ち出した斬新なリストラ策が好感された。

　ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（ＲＢＳ）は４．６％高。

　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>が、ＲＢＳの豪インフラ・アドバイザリ

ー子会社と同社の官民合同プロジェクトファイナンス資産を買収する方向で交渉を進めて

いるとの新聞報道も買い材料となった。

　石油株<.FTNMX0530>の中で値上がりが目立ったのはＢＧグループで４．７％高。

　その一方で石油サービスのペトロファックは２．０％安となった。

　外国為替取引プラットフォームＥＢＳを保有するインターディーラーであるＩＣＡＰ

や放送局のＩＴＶなどが買収の対象になるとの観測を背景に値を上げたほ

か、ロンドン証券取引所（ＬＳＥ）も１１％高となった。

　トロント証券取引所を運営するＴＭＸグループの買収を断念したことで、ＬＳＥ

は中東の投資家に買収されるのではないかとの憶測が広がっている。

　＜欧州株式市場＞　続伸。ギリシャ議会が中期財政計画の実施方法を定めた関連法案を

可決したことを好感し、主要株価指数は約４週間ぶりの高値をつけた。

　ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数<.FTEU3>は１２．２６ポイント（１．１２％）

高の１１１０．９７。

　ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数<.STOXX50E>は４５．９８ポイント（１．６４％）高

の２８４８．５３。　

　ＳＴＯＸＸ欧州６００銀行株指数<.SX7P>は２％高。英銀大手のロイズは９％

値上がりした。１万５０００人の人員削減を含む大規模なリストラ策を発表したことが好

感された。

　石油株の値上がりが目立った。ＢＧグループは４．７％高。ブラジル・サントス

海盆の原油・ガスの推定埋蔵量を上方修正したことが好感された。

　個別銘柄ではロンドン証券取引所（ＬＳＥ）が１１％と大幅に値上がり。トロ

ント証券取引所を運営するＴＭＸグループへの買収を断念したことを受け、ヌミス

証券が同社の投資判断を引き上げたことが買い材料となった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［東京　７月１日　ロイター］