[ニューヨーク 13日 ロイター] - アルゼンチン資産の価格が12日に急落した影響で、ブラジル・サンパウロを拠点とするヘッジファンド、ニューファウンドランド・キャピタル・マネジメントが大打撃を受け、保有する株式の少なくとも4分の3を占めるとみられるアルゼンチン4社の株式の評価損が合計約5500万ドルに上ったもようだ。
規制当局への直近の届出書類によると、ニューファウンドランドの運用資産の50%強は、アルゼンチンの農業関連企業クレスド (BA:CRES) (O:CRESY)の株式が占めていた。ニューヨーク上場株とブエノスアイレス上場株が半々で、12日の下落率はそれぞれ38%と25%だった。
また運用資産の16%超相当だったアルゼンチンの電力会社エデノール (N:EDN)の米国上場株は、59%も値下がりした。
クレスドとエデノールの保有株だけで、ニューファウンドランドの評価損は5000万ドル近くに達する。さらに通信会社テレコム・アルヘンティナ (N:TEO)の米国上場株が33%、天然ガス抽出のトランスポルタドーラ・デ・ガス・デル・スル (N:TEO)の米国上場株が48%下落したことも、損失につながった。
直近の届出書類は今年5月終盤のもので、保有株のリストは3月末時点。ニューファウンドランドは、コメント要請やそれ以降の保有状況の変動についての質問に回答していない。