[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した9月の独ZEW景気期待指数はマイナス22.5で、8月のマイナス44.1から改善した。ただ貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る不確実性を背景に独経済見通しは依然として悲観的という。
ロイターがまとめたエコノミストの予想はマイナス37.0だった。
現況指数はマイナス19.9と前月のマイナス13.5から悪化。ZEWによると2010年5月以来の低水準。アナリスト予想はマイナス15.0だった。
ZEWのワムバッハ所長は「景気期待指数は上昇したが、今後6カ月の独経済成長が問題なしというわけではなく、見通しは依然ネガティブ」と指摘。景気期待指数が上昇した理由として、米中貿易摩擦の激化が予想されていたが、実現しなかったためとした。
米中両政府は9月上旬、10月に閣僚級の貿易協議を再開することで合意した。
ワムバッハ所長は「合意なき英EU離脱が回避される見込みはまだある」としたほか、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和でユーロ圏の経済リスクを低下させようとしたことも景気期待指数の上昇につながったとした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20190917T152506+0000