米利下げ検討は慎重要する、消費動向が鍵=ボストン連銀総裁

Reuters

発行済 2019年10月12日 08:30

米利下げ検討は慎重要する、消費動向が鍵=ボストン連銀総裁

[ワシントン 11日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は11日、連邦準備理事会(FRB)は利下げを検討するにあたり慎重に対処する必要があるとし、消費動向が鍵を握るとの見方を示した。

ローゼングレン総裁はウィスコンシン大学マディソン校で行った講演で「米消費はこれまで底堅く推移してきたが、今後も底堅さが継続するかは保証されていない」とし、「政策担当者は慎重に対応し、入手されるデータを評価した上で追加措置を決定する必要がある」と指摘。トランプ米政権が進める貿易戦争のほか、世界経済の減速の影響を消費支出が今後も相殺し続けることができるかが焦点となるとの考えを示した。

その上で、通商問題などに起因する向かい風にもかかわらず米国の第2・四半期の経済成長率は推計される長期的なトレンドを上回っていたとし、多くのエコノミストは米経済成長率は潜在力近辺で推移するとの見方を変えていないと指摘。「自分自身の経済見通しに基づくと、追加利下げは必要ない」とした。