ECB金融政策、効果弱まる 各国の財政政策必要=ドラギ総裁

Reuters

発行済 2019年10月29日 06:05

ECB金融政策、効果弱まる 各国の財政政策必要=ドラギ総裁

[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は28日、金融政策が持つ効果が薄れる中、欧州は統合を推し進め、経済安定化に必要な機関を設立する必要があるとの考えを示した。

月末で退任するドラギ総裁は送別イベントで、ユーロ圏の金融政策の効果は一部弱まっており、主要責務の達成に向けて各国政府からの支援が必要との見解も表明。「経済における投資利益率の低下を背景に、低金利が過去と同程度の刺激効果を発揮できない状況にある」とし、「金融政策が目標を達成することはなお可能だが、財政政策を伴えば目標の達成は速まり、付随する副次的影響も減少するだろう」と述べた。

その上で、潤沢なユーロ圏共通予算を導入するよう各国首脳に促した。