[ブラジリア 20日 ロイター] - ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は20日の議会証言で、外国為替市場で介入するのは流動性が枯渇したケースに限られるとの見方を示した。
ブラジルレアル (BRBY)は最も値動きが低調な新興国通貨の1つとなっており、今週に入って1ドル=4.2061レアルと終値ベースの過去最安値を更新した。ただカンポス・ネト氏は「(ブラジルの)為替レートは変動制で、流動性のギャップが存在する場合にわれわれは介入する」と語り、中銀がただちに通貨防衛に動こうとする考えはないことを示唆した。
これに先立ち、ボルソナロ大統領は為替レートについて1ドル=4.00レアルよりもレアル高になるのが望ましいと発言した上で、国際的な貿易摩擦などいくつかの要因がレアルを圧迫していると指摘した。
一方カンポス・ネト氏は、最近のレアル安はブラジルのリスク見通し悪化を伴っておらず、通貨下落と他の市場におけるリスク増大の兆しが重なっていた過去とは違うと主張した。
またカンポス・ネト氏は、レアル安は予想物価に影響を及ぼしていないと分析。もし影響するようなら中銀が対応すると付け加えた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191121T020143+0000