米貿易赤字、10月は1年半ぶり低水準 輸入減で内需減速も

Reuters

発行済 2019年12月06日 01:39

米貿易赤字、10月は1年半ぶり低水準 輸入減で内需減速も

[ワシントン 5日 ロイター] - 米商務省が5日公表した10月の米貿易赤字は、前月比7.6%減の472億ドルと、2018年5月以来、約1年半ぶりの低水準となった。赤字の縮小は2カ月連続で、減少率は今年1月以降で最大。第4・四半期に貿易が経済成長に寄与する可能性がある。ただ消費財の輸入が減少したことで、内需の減速もうかがえる。

ロイターがまとめた赤字幅のエコノミスト予想は487億ドルだった。

10月は輸入と輸出がともに減少。トランプ政権が掲げる「米国第一主義」政策で貿易量が減少している可能性が示された。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スイート氏は「輸入全体の減少は両刃の剣。赤字縮小にはつながるものの、内需が弱まっていることも示している」と述べた。