[フランクフルト 10日 ロイター] - ドイツ銀行 (DE:DBKGn)は10日、低金利で事業が打撃を受けているとして、収入の伸び率目標を引き下げた。
中核事業の銀行部門について、2022年にかけての増収率を1%とし、7月時点の予想の半分に引き下げた。
ドイツ銀は、投資家向けのプレゼンテーションで、数十億ユーロ規模のコスト削減努力を強調。クリスティアン・ゼーヴィング最高経営責任者(CEO)は、ここ数カ月に経営立て直しで「著しい進展」があったと説明した。
一方で、ユーロ圏の低金利が事業に及ぼす影響を指摘し、中期的にリテールや法人金融事業に打撃を与えるとした。ただ、投資銀行事業の成長がある程度カバーすると予想した。
リテール・バンキング事業とウェルス・マネジメント事業の成長率見通しをゼロに引き下げた一方、低迷している投資銀行事業は2022年までに2%伸びるとした。
低金利環境に対応しているとし、融資の拡大や中銀預金のマイナス金利の負担を顧客に一部転嫁しているといった例を挙げた。
また、欧州中央銀行(ECB)が審査の結果、ドイツ銀の最低自己資本比率を引き下げたと明らかにした。
デカバンクのファンドマネジャーは「ドイツ銀に関して判断するには約1年必要」と述べた。
*内容を追加しました。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191210T095121+0000