ドイツの財政均衡政策、崇拝の対象となってはいけない=連銀総裁

Reuters

発行済 2019年12月16日 16:05

ドイツの財政均衡政策、崇拝の対象となってはいけない=連銀総裁

[ベルリン 13日 ロイター] - ドイツ連銀のワイトマン総裁は南ドイツ新聞とのインタビューで、同国に景気刺激策は必要ないと発言、財政均衡を重視する「ブラック・ゼロ」政策については、健全な財政を実現する上で有用だが、崇拝の対象になってはいけないと述べた。

総裁は「予算の政治的な方針として、ブラックゼロは健全な財政を維持するという教科書的な目的を果たしている。これまでのところ(健全財政は)達成できている。もちろん、ブラック・ゼロが崇拝の対象になってはならない」と述べた。

メルケル首相の与党・キリスト教民主同盟(CDU)は財政均衡を重視しているが、連立相手の社会民主党(SPD)新指導部はブラック・ゼロ政策に異議を唱えている。