台湾株式市場が新型肺炎へ懸念で急落、現時点で介入の計画なし

Reuters

発行済 2020年01月30日 15:51

台湾株式市場が新型肺炎へ懸念で急落、現時点で介入の計画なし

[台北 30日 ロイター] - 台湾の株式市場で新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大への懸念から加権指数 (TWII)が5%超急落しているが、市場に介入するために「国家安定基金」の会議を招集する計画は今のところないという。台湾財政部のFrank Juan次長が30日、ロイターに述べた。

同次長は「国家安定基金は、株式市場の継続的な下落や大規模な資本流出など、特定の条件を満たさないと会議を開けない」としたうえで、「条件が満たされれば会議を開く」と語った。

国家安定基金は、市場が混乱したときに株価の暴落を防ぐための介入を行う目的で設置された。

0430GMT(日本時間午後1時30分)時点で、加権指数は5.25%安。この日が春節(旧正月)の休場明けの最初の取引となる。