ECB総裁、新型ウイルスのリスク警告 新たな政策措置示さず

Reuters

発行済 2020年02月06日 01:21

ECB総裁、新型ウイルスのリスク警告 新たな政策措置示さず

[フランクフルト 5日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は5日、新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済に対する不確実性が増大しており、すでに広まっている保護貿易主義の影響に対する懸念が一段と高まっているとの考えを示した。

ラガルド総裁は訪問先のパリで、「米中貿易戦争の恐れは後退したようにみえるが、新型コロナウイルスの感染拡大で不確実性が高まっている」とし、「短期的な不確実性は主に世界的なリスクに関連している。こうしたリスクとして貿易や地政学要因が挙げられるが、今は新型コロナウイルスの感染拡大、およびこれが世界的な経済成長に及ぼす影響が加わった」と述べた。