株価急落、新型コロナウイルスの影響を注視=西村再生相

Reuters

発行済 2020年02月25日 10:15

株価急落、新型コロナウイルスの影響を注視=西村再生相

[東京 25日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は25日の閣議後会見で、新型コロナウイルスの感染拡大懸念による米株式市場や日経平均株価の急落について、「感染症の世界的拡大は、金融市場への影響も含め十分注意する必要がある」とコメントした。

対策として「まずは感染拡大の防止に全力をあげることが大事」と指摘。同時に、先般まとめた予備費を活用した緊急対策の速やかな実行とともに、「観光業をはじめとする経済への影響を十分注視・分析しながら、緊急度に応じて臨機応変に必要な策を講じたい」と強調した。

<経済下振れリスク乗り越えるには賃上げ必要>

春闘に関連し、「(中西宏明)経団連会長から、『賃金引上げのモメンタム(勢い)維持が大前提』との発言を頂いており、前向きに検討しているものと承知している」とコメント。「経済の下振れリスクがあるので、それを乗り越えて持続的な経済成長を実現するには、消費の拡大が重要」とし、民間企業に対して「ぜひ前に踏み出していただきたい」と賃上げを促した。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」からチャーター機で帰国した米国人に感染者が含まれていたことでトランプ米大統領が激怒したとの報道に関しては、実際の発言は承知していないとしてコメントを控えた。

週末の報道各社による世論調査で内閣支持率が低下したことに関し、支持率は高い方がありがたいとコメントした。